2017.09.08|

Brilliant Woman 「サンゴに優しい日焼け止め」プロジェクトに取り組む呉屋由希乃さんにインタビュー


何でもコツコツ時間をかけられること、それが私の一番の長所かな。

昨年末クラウドファンティングで「サンゴに優しい日焼け止め」プロジェクトを目標額を大きく超えて達成させた呉屋由希乃さん。東京・NYで積んだキャリアやライフスタイルなど、輝く女性のリアルな姿をインタビューしました。

写真/長嶺牧子 へアメイク/くにがみゆうき 取材•文/宮城なほ子

 

沖縄から県外へ飛び出し、どんな20代を過ごしましたか。

高校卒業後、地元の大学に進学し2年生の時に休学して1年間大阪へ。その後大学に戻りましたが、1年後に中退して東京に行きました。それから東京で5年間、ニューヨークで3年間を過ごして沖縄に帰ってきました。県外へ出たのは「このまま今の幸せに満足してはいけない」と前向きに考えてのこと。決断力はありますが慎重派なので、じっくり考え準備を整えてからの行動です。大阪では苦手を克服するためにテレアポの仕事を選びました。昔はどもりがあって上手くしゃべれなかったんですが、社会人になる前に治したくて。テレアポで一生懸命マニュアル通りのトークを続けていたら、3カ月でほとんど治りました!

東京ではコミュニケーション力を高めるために六本木のクラブで働きました。「日本語を話せる外国人のお客様が多いクラブ」という、自分にとって会話がしやすく働きやすい環境を選んだので仕事は順調でした。クラブで企画したイベントがいくつも成功したので徐々にイベントプロデュース業に専念するようになりました。イベントを主催する度に知り合いが増え、そのうちテレビのキャスティングや雑誌の撮影コーディネートなども依頼され仕事が多様化しましたが、培ってきた人脈のおかげで全てこなせるようになっていました。スキルアップも人間関係も時間がかかる、時間をかけるものだと思っているので、自分の苦手や弱点を克服するために、色々な仕事と多くの人に関わるようにしてきました。もし今の自分が上手くいってないように見えたとしても、キャリアなんてコツコツと一生かけて築けばいいのだから、黙々といつも前に進むように心がけていましたね。

 

 

経験を積んで沖縄に戻り、30代の仕事観はいかがですか。

結婚をきっかけに、東京での仕事を全て辞めNYに移住しました。NYでは友人のネットショップの買い付けをしていましたが、リーマンショックを機に沖縄に戻ることに。買い付けの経験を生かしてブティックをオープンし、数年後にオーガニックスキンケア「ウィズアウト」を立ち上げました。何か新しいことを始める時にはたくさん調べて勉強し、しっかり準備を整えるのは今も昔も変わりません。ただ30代になってからはイベントのように一晩で華やかに終わる仕事ではなく、きちんと残るものや社会貢献できる仕事をしたいと考えるようになりましたね。

そんなときに「日焼け止めに入っている成分でサンゴが死ぬ」ということを聞いたんです。調べると今すぐ対処するべき環境問題だということがわかり、私がやらなくちゃ! と思ったんです。でも多くの人に「環境保全は ついで”じゃなきゃ売れないよ」と言われ、それがなんだか悔しくて残念で。高度な文明の現代に生きている私たちは成熟した「海モラル」を持つべきだと思うんです。サンゴに優しい日焼け止めが流通すれば、環境のことを自分の問題として考えられる「海モラル」の高い世の中であることの証明になる。それを信じたくて事業化に踏み切りました。沖縄は環境問題を真剣に考える島であってほしい。そのために今私にできることは、サンゴに優しい日焼け止めを作り、プロモーションし、この事業を広げて継続していくことです。より多くの人や企業の意識を高めるきっかけになれればいいなと思います。

 

 

 

 

現在のライフスタイルや自分磨きについて教えてください。

社長業なので仕事はコミュニケーションが中心、オンとオフの境がほとんどありません。毎日いろんな人に会いますが、お互い仕事だけだとは思っていない、それが大事なんです。仕事を辞めてNYに移住したばかりの頃、やることがなくてひどい虚無感に襲われました。今まで仕事ばかりでプライベートや友達のために時間を割いていなかったので、仕事がなければ会う人もいない状態に気付き反省しましたね。だからこれからは友達との時間をたくさん作ろうと決めたんです。今は食事はほとんど誰かと外食しています。ランチやディナーができなければモーニング。価値観が近い友達は一緒にいると楽しいだけでなく刺激がもらえたりと、本当に大切な存在です。自分のためにも色々とコツコツ時間をかけていますよ。続けていることは朝の5分ヨガ。毎日ではなく出来る時だけですが、5分でも体の目覚め方が違い効果的です。

あと最近、脚を組むクセを直しました! 集中して2カ月間ガマンしたら組みたいと思わなくなったんです。その前は2カ月間姿勢を意識して正しました。どもりの時のように集中して短期間で何かを直す作業は昔から好きで続けていますね。今自分に無い物を「無い」と嘆くのではなくて、補うことを考えます。何か足りないなって思ったらエッセンスを加える。足りないものを足したり課題を見つけたり、一つひとつクリアすることで、理想の自分に近づけるのかなと思います。

 

 

[ PROFILE ]
ジーエルイー合同会社代表 呉屋 由希乃さん
沖縄市生まれ。東京でイベントプロデュース業、NYでアパレルのバイイングを経験後、29歳で沖縄に帰郷。ブティックオープンを経て2014年にジーエルイー合同会社を設立し、月桃を使用したオーガニックスキンケア「ウィズアウト」を事業化。現在は「サンゴに優しい日焼け止め」プロジェクトにも取り組んでいる。○ウィズアウト http://www.wo-skincare.com/ 〇「サンゴに優しい日焼け止め」プロジェクト https://www.sango.okinawa/

 

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