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説明不要のかっこいい女、夏木マリさんの沖縄ライブレポート&単独インタビュー!

2017.07.31

普段は穏やかで、とてもチャーミング。一変して、ライブでは圧倒的なパフォーマンスで観客を沸かせる夏木さん。今回は、そんな夏木さんへの単独インタビューとライブレポートをお届け!

 

写真/長嶺牧子 取材/友利加奈子

“ライブは続けられる限り続けたいと思っています”

be-o(以下b) 今回、ツアーのファイナルに沖縄を選んだ理由は?

夏木マリ(以下、夏木)  毎回ツアーファイナルは沖縄にしていて、好きな街ということもあるし、最後はやっぱり開放的になりたいので。北よりは南国沖縄でやる方がテンションも上がるしね(笑)。開放感が違うのね、沖縄は。毎年、沖縄での打ち上げもスタッフみんな楽しみにしているし、のんびり感もいいよね。時間軸が他の場所とは違う。私たちは普段東京でバタバタしているから、沖縄ではゆったりできるのがいい!(笑)

b  今まで、ツアーのメッセージトークで、印象に残っている質問はありましたか?

夏木  私の生き方についての質問や、印象派のパリ公演についての質問が多かったですね。初年度は、二世帯住宅で家を建てるんだけど、間取りどうしようかっていう相談がありました(笑)。あれは面白かった。まず家族構成から聞かないとダメでしょ? 結局お年寄りは、1階に住んでいただくなんてご提案したり(笑)。他は、美容の質問とかね。女性のオーディエンスが多いから。

b 来年も沖縄でライブしてくれますか?

夏木  やりたいなと思っています。はじめは最初で最後って言っていたんだけど、あまりに楽しくて、今は続けられる限りは続けたいと思っています。

b 沖縄はプライベートでもいらっしゃったりしますか?

夏木  離島に行きます。私の事務所では去年から慰安旅行で竹富島に行っているんです。本島よりさらにのんびりしていて、癒されますよね。景観もものすごく良くて、独特の風習もあって、異国のようで大好きです。他の離島にも行くんですけど、小さいところはまだ行けていないので、ぜひ行きたい。沖縄の離島を上から全部制覇していきたいです。

 

“「あ?、今日も生きていた。ありがたいな」ってね(笑)”

b 年代問わず女性から支持されている理由は、何だと思いますか?

夏木  ライブに来てくれた人は「元気もらえました?」と言ってくれる方が多いですね。自分的には毎日毎日いっぱいいっぱいなので、気づけばあっけらかんと1日が過ぎていく感じです(笑)

b  好きな人の前だとどうなりますか?

夏木  かつて好きな人の前でぶりっ子したいなと思う時期があったんです。男の人の前に行くと変わる女の人いるじゃない? 急に声のトーンも変わって、周りは「え?!」ってなる感じ。羨ましいなって思って、憧れた時期もあったけど、めんどくさいので私にはできないから、それからずっと男前を目指そうって思って今に至ります。あんまり女らしくないんですよ。くねくねできないんですよね(笑)。なので、恋愛しても変わらずこのままです。

b 落ち込むことはありますか?

夏木  毎日落ち込んでいます。根が暗いのでね。生きていくことって辛いなって、毎朝思うんですよ(笑)。だけど、りんごを食べたり、運動しているうちになんとかなるかって1日が終わっていくんだけど。結構、朝はモチベーションを上げるのが大変です。今回の新曲も「朝、空を見て」とか前向きな曲だけど、それは自分にも言い聞かせていて、わざと朝は空を見上げて、「あ?、今日も生きていた。ありがたいな」ってね(笑)。そんな感じ。

 

 

“元気があるうちに失敗しておいたほうがいい”

b  夏木さんの曲を初めて聴く人に、入門編としてオススメの曲は?

夏木  60Blues(スワサントブルース)ですね。60の時に書いたブルースなんだけど。あれは結構笑えるの。姐さんもこういう失敗してるんだって、聴いた人に笑って感じてほしいです。

b どんな形で70代を迎えたいですか?

夏木  まず健康でいたいです。昔は、この歳はこういうことをしてってキチっとイメージしていたけれど、この頃大雑把になっちゃって、そういうことを考えなくなった。せめて、歌は歌っていたいと思うし、クリエイションもしていたい。元気に今の延長をしていたいかな。

b be-o読者に向けてメッセージをお願いします。

夏木   20?30代だったら自分がやりたいように動いて、色々経験して失敗してもいいじゃない。死にやしないんだからっていう感じ?(笑) 私たちぐらいになるとやりたいことがあっても体力がないから、元気があるうちにいっぱい失敗しておいたほうがいいと思う。絶対行動して経験したほうがいいと、感じてます!

 

 

Magicl Meeting Tour Live & Talk @桜坂セントラル 2017.6.4.SUN

始まりのナレーションからアンコールラスト曲「CRY BABY」まで、迫力のライブパフォーマンスと凄まじい声量で14曲を熱唱した夏木さん。会場にいた観客全員がプレイヤー夏木マリに惚れた一夜をレポート!

1.ギターを弾くかっこいい姿も披露 2.客席の声に、ステージ上から温かいツッコミが 3.夏木さんが、お客さんへコーラスや振り付けを指導し、会場中がひとつに 4.TVでは見られない髪を振り乱し、踊って歌う姿に釘付け! 5.梅雨ど真ん中の沖縄、しかしライブ当日は快晴!THE晴れ女! 6.一曲終わる度、一本分の映画を見終わったような心地よい疲労感 7.パーカッショニスト 斉藤ノヴさんとドラムのセッションは、息をつかせぬ展開に鳥肌全開! 8.チケットはSold Out!ライブ後、会場を後にするお客さんは皆笑顔 9.バンドメンバー全身白のリンクコーデ。全員が楽しそうに演奏する姿がとても印象的 10.見所の一つ「メッセージトーク」。ホワイトボートの質問全てに答え、質問してくれた方と会話する夏木さん。まさしく完全参加型のライブ!
 

 

夏木マリ
1973年にデビュー。80年代から演劇にも活動の場を広げる。93年からコンセプチュアルアートシアター「印象派」で、身体能力を極めた芸術表現を確立。途上国の子供たちを支援する社会貢献活動「One of Love プロジェクト」を設立。2016年春、主演映画『生きる街』公開予定。

 

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