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Cover Interview 嘉数ゆり /「甘え上手は練習の賜物(笑)。 結婚したら絶対得しますよ!」

2018.08.01

ここ数年で結婚、出産、仕事復帰と 大きな出来事を越えて、第一線で活躍する 沖縄のママタレ嘉数ゆりさん。いつもニコニコ明るくて、 優しそうな雰囲気はどこからやってくるのか、 その秘密に迫ります。

 

–産後復帰して、ますます輝いて見えるゆりさん。ズバリ、結婚生活は良いものですか?

実は、元々結婚へのイメージが相当マイナスだったんですよ(笑)。私が母子家庭で育ったからかもしれないですが、全然良いイメージがなくて。でも今、結婚して2年ちょっとですがとっても幸せです!家族を持つことで人を信じる という意味が分かったというか、自分自身が強くなったと感じます。私をそういう風に変えてくれたのは、やっぱり主人の影響が大きいですね。

 結婚前の私はとてもやきもち焼きだったんですが、それって私の弱さだったんだと思います。結婚まで色々 あって、遠距離恋愛も経験しました。当時主人は音楽業界にいて、私と同じような業界で仕事をしているからこそ、互いに仕事に対して言い合うこと もあって。ケンカもたくさんしたけど、私を幸せにするための努力をいろんな形で見せてくれました。それがこの人を信じようと思えることに繋がったのかな。なんか、ノロけてすみません(笑)。

 

 

 

–ゆりさんは遠距離恋愛経験者なんですね!

 

そうなんです。今、遠距離で大変な思いをしている人もいるかな?私は付き合ってすぐ、一年半くらい遠距離恋愛だったんですよ。飛行機乗ってバスに乗って電車乗って…、頑張って会いに行ってました。でもやっぱり会えない寂しさがすごくあって。だから今、結婚して毎日会えることが本当に幸せだなって感じます。それはこの時の経験があったからだと思うので、当時は苦しかったけど今なら良い経験だったと振り返ることができる。皆さんもそんな時がきっとくると信じて、頑張って欲しいなって思います。

 

 

–いつも楽しそうにお子さんのお話をされていますが、子育てで大変だなって思うことはありますか?

 

 もちろんありますよ!特に今、いわゆるイヤイヤ期で…。ただ、私は30歳過ぎてから子どもを授かっているので、今まで周りの友人たちからこの時期の子どもの話ってたくさん聞いてきたんですよね。だからこう、ドッシリ構えて「お!これが噂のイヤイヤ期だな!」みたいな感じで受け止められているんだと思います。息子がイヤイヤ言い出したら、マネして一緒にイヤイヤ言ってみたり、なんでやねんってツッコンでみたりしています。すると息子も気分が変わるのか、ゲラゲラ笑い出したりして。そんな感じで、息子がワガママ言わないようにするっていうよりは、笑いにシフトさせようとしてますね。 子育てそのものより、仕事との両立 という大変さはやっぱりあります。一番苦しいのは、子どもの具合が悪い時に側にいてあげられないこと。皆さんもお仕事で誰かと代われないって場面、あると思うんです。そんな時、私は母や主人に助けてもらっていますが、これって家族の助けだけじゃないんですよね。主人が仕事を休むということは、主人の職場の方に迷惑がかかっているということ。目の前で助けてくれている人以上に、たくさんの協力があって今お仕事ができるということを、いつも忘れないようにしています。

 

 

「目の前で助けてくれる家族の先にも協力してくれる人がいる。 それを忘れないようにしています」 

 

–出産前と産後、変わったことはありますか?

 

子どもを産んでみて思うことは、やっぱり 当たり前 じゃないんだなってことです。私はつわりがとても ひどくて大変でした。だから子どもを産めるってありがたいことで、楽しいばかりではなく辛くて苦しい時期もあるんだってことを実感しました。
 それから、例えば子どもが親から暴力的な被害にあったニュースを見たとき、今まではただその親を「理解できない」と思ってたんです。だけど、私は産後一ヶ月くらいの時期、寝不足は続くし食事もまともに取れないしでいっぱいいっぱいでした。だんだん精神的にもバランスが崩れてきて、突然涙が出ることも…。でもそんな時、私には母や主人の支えがあった。だからそんなニュースを見ると、子どもの目線より親の目線になってしまうんです。もちろん、暴力は絶対にやってはいけないことなので親が悪いんですけど、それ以前にこの人(親)はどれだけ悩んでいたんだろう、もっと助けが欲しかったんだろうなとか、そういう視点も出てきて。子どもを産むまでは「なんてひどい親だ」としか思わなかったんですけど、今はその過程も考えるようになったのかもしれません。

 

 

 

「子どもを産んでから、結果だけではなく過程も考えるようになったのかもしれません」

 

–今後お仕事はどんな風にやっていきたいですか?歌もすごく上手ですよね!

テレビのお仕事は楽しくて大好きですね。素の自分をさらけ出すのが怖い時もありますが、その分、面白さも感じます。音楽活動では作詞もしているので、感情をそのままメロディーに乗せられて自分らしくいられる場所だと思っています。「テレビに出ている嘉数ゆり」を知っている人の方が多いと思いますが、まったく違う一面を持つ「歌手の嘉数ゆり」もぜひ知ってもらいたいな。

 

–テレビでのお仕事となると、美容にも気を使いますよね。

 テレビに出はじめた25歳頃、肌が荒れた時期があったんです。その時、肌がすっごく綺麗で長い黒髪もツヤツヤで…という素敵な方がいたので秘訣を聞いたら、ハイチオールCを毎日飲んでるって教えてくれて。それから私もずっと飲んでます!美顔器も似たような感じで始めてずっと続けているので、美容対策というには小さいけど若い頃からやっていましたね。私はどちらかというと質より量派(笑)。小さなことを続けたり、化粧水も安いものをたっぷり使ってとか。あとは、仕事柄どうしても化粧が厚くなりがちなので、家の中や公園に行くだけの日は、日焼け止めだけで化粧はしないですね。できるだけ肌を休ませる意識をしています。

 

–小さなことをコツコツって、人柄が見えますね。ゆりさんは甘え上手な印象もありますが、実際はどうなん でしょう?

 

甘え上手にしてもらったんだと思います(笑)。私は小さな頃から、父親の役割もする母の芯の強さみたいなものを感じて育ったんですよね。だから私も強く生きなきゃ、何かあった時には私一人で息子を育てなきゃっていう思いがあったりして。でも、主人にはすごく怒られました。「もっと甘えることを勉強して」と言われたんです。例えば私の荷物を彼が「持つよ」って言っても、これまでは断ってた。でもそれがダメだと。「このくらい持てるのに」って思いながらも、お願いする練習を重ねていたら自然とできるようになりました。今結婚して思うのは、甘え上手って得だなー!ってこと(笑)。本当はずっと、私も甘えてみたかったんでしょうね。私みたいに本心では甘えたいけどできない人、けっこういるんじゃないかな。  それから、同じことでも言い方ひとつでこんなにも違うんだ!ということを改めて教えてもらいました。くだらない話なんですけど、うちの主人は食卓にお肉がないと嫌なんですよ。私の中ではポークもお肉だと思っていたので、ポークを入れた野菜ちゃんぽんを作った時に「俺、お肉出せるようにもっと仕事頑張るねー」って笑いながら言われたんです。彼の中でポークはお肉じゃなかったみたい(笑)。もしここで「お肉ないじゃん」とか言われたらカチンとくるけど、自分が頑張るなんて言われると、こっちが何かごめんねってなる。上手な言い回しは本当に見習いたいところです。

 

「友人や家族よりも、“自分が”一番笑顔になれることを意識してほしいな」

 

–それでは最後に、ビオ読者にメッセージをお願いします!

 

私自身、子どもを産む前はまた仕事に戻れるのかすごく不安だったので、結婚や出産に二の足を踏んでしまう人の気持ちがとても良くわかります。仕事と家庭、両立するのは難しいことですが、その比重を判断する上で私が皆さんにアドバイスできることがあるとしたら、「自分が一番笑顔になれることを優先して欲しい」ってことです。 子どもがいれば子どもを優先したいって思うかもしれないけど、やっぱり自分が笑顔でいることで子どもに伝わるものがあると思うし、仕事にも生かせるはず。何を選ぶにしても、自分が笑顔でいられる場所や時間を意識して過ごすことで、日々の生活がきっとハッピーになると思います。一緒に頑張りましょう!

 

 

 

 

 

 

PROFILE

嘉数ゆり

沖縄テレビ放送「ウィンウィン」のメインMCとして活躍し、人気急上昇中の「アゲアゲめし」ではリポーターとして食レポにも挑戦。また今年8月からはFM那覇で「なはらじ」のラジオパーソナリティを務める。歌手としても活動している傍ら、一児の母として育児にも奮闘中。

 

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