カラダを芯から考える シンプルケアPlus1:vol.4 「酒毒」「水毒」を解毒する
2018.12.01
アルコールとは上手にお付き合い
お酒を飲むのは楽しいけれど、二日酔いだけは避けたいところ。飲み過ぎないことが何よりですが、ついつい…という時に役立つ情報をお伝えします。
「酒は百薬の長」という諺があるように、お酒は基本的に適量であれば健康を害するものではありません。ですが、飲み過ぎは「酒毒」や「水毒」となり身体に悪さをします。お酒を飲むと身体が火照ったり赤ら顔になったり、翌日頭痛がしたりする場合がありますよね。これは酒毒により体が炎症を起こしているからです。ストレスや睡眠不足、目をよく使う人は肝臓の働きが低下し、アルコールを分解する力が弱るので酒毒になりやすくなります。肝臓の働きを助ける牡蠣やシジミ、酸味のあるものを一緒に食べると良いでしょう。また飲んだ翌日、口は乾いているのに身体はむくんでいる…という経験はありませんか?これは、大量の水分を摂取したことで身体の水の流れが悪くなる水毒の状態です。水毒は胃腸に溜まると吐き気や下痢に、身体の表面に溜まるとむくみに、頭に溜まるとめまいや耳鳴りになります。冷え性や代謝の悪い人は水毒になりやすいので、カリウム豊富な豆類やアボカドなどを摂ることを意識して。特に枝豆はタンパク質もカリウムも豊富なので、酒毒・水毒どちらのタイプにもオススメです。お酒と上手に付き合って、次の日まで楽しい時間を過ごしてくださいね。
枝豆
冷凍ストックで常備できる枝豆は、宅飲みでも強い味方!ホームパーティーのようなちょっと華やかな場面では、豆乳とミキサーで合わせてスープにするのも◎
その他の食材
・豆類・アボカド・バナナ・キウイ など
代表的な漢方薬
・酒毒タイプ…黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
・水毒タイプ…五苓散(ゴレイサン)
豆類の主成分は良質なタンパク質。そのため、タンパク質でできている肝臓の修復再生やアルコールの代謝を助けてくれます。特に枝豆は分類上野菜類ですが、大豆になる前の豆でもあるので豆類と野菜類の両方を併せもつ栄養価の高い素敵な食材!枝豆は、大豆になると減少してしまうメチオニンというアルコールを分解するアミノ酸も豊富です。居酒屋さんでよく見かける「とりあえずビールと枝豆で!」という風景。実はとっても理にかなった組み合わせだったんですね。近年の日本食ブームで栄養豊富な枝豆は海外でも「edamame」として大人気!枝豆がスーパーフードと呼ばれる日も近いかもしれません。
PROFILE
エキスパートファイスティングマイスター
中医漢方アドバイザー
仲宗根 望
福岡市出身。夫婦で経営する『SIMPLE LIFE』にて、個々の体質に合わせた漢方薬を提案している悩める女性の強い味方。
公式ホームページ:http://simplelife.okinawa/