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Cover Interview RYUCHELL 家族×MUSIC×沖縄

2019.05.26

今月号の表紙には、沖縄出身のRYUCHELLが登場! ただ個性的なキャラクターという印象だけに留まらず、常識に捉われない考え方、自分をしっかりと持った発言、家族や周りの人を大切にする姿勢など、今では多くの人に勇気を与えたり、気づきを与えてくれるロールモデルのような存在に。今回は、沖縄県知事も公認(!?)の「ちぇるちぇるらんど」に帰省した彼と、実姉で福岡を拠点に活動するシンガーソングライターの比花知春が、それぞれの共通点である「音楽」「家族」「沖縄」について対談しました!

 

▼△ Profile △▼△

RYUCHELL
1995年、沖縄県生まれ。高校卒業後に原宿に上京し、自分らしく生きることを決意。テレビ番組出演をきっかけに、奔放なキャラクターで全国区に。2018年2月「自分の色を取り戻そう」を テーマに音楽活動を始動。2019年4月にデビューアルバム 「SUPER CANDY BOY」をリリース。

比花 知春(Chiharu Higa)
沖縄県出身。歌を通して愛を届けるシンガーソングライター。 2002年3月13日ワーナーミュージック・ジャパンより「君を忘れない」でメジャーデビュー。 2009年春から福岡へ活動拠点を移し、音楽活動以外にもテレビ、ラジオ、雑誌やCM等、多方面で活動中。

RYUCHELL×比花 知春 Special対談


音楽-MUSIC-

 

バラエティでは見せられない、100% オリジナル(RYUCHELL)

歌っているからこそ、自分でいられる(知春)


RYUCHELL 僕はアーティストとしてデビューさせてもらったのが2018年2月なんですけど、それまで音楽活動は全くしていなかったんです。でも、バラエティ番組では見せられない、見せられていない僕っていうのがあって。ハッピーな自分だけでなく、何でそこに至ったのかっていうバックグラウンドを100%オリジナルで伝えるため、一つの作品として作れる音楽の仕事に魅力を感じたんです。あと、小学生ぐらいからミュージカル映画やブロードウェイがすごく大好きで、高校生の時にミュージカルドラマ「グリー」を観て、言葉だけでは伝えられない歌のパワーをすごく感じて。ドラマでは、はみ出し者がたくさん集まっていて、でもみんなで歌を通して乗り越えていくっていうストーリーだったんですけど、それにもすごく影響を受けました。

 

RYUCHELLさんの歌は メッセージソングが多いですよね。

RYUCHELL 僕が経験したことないことは歌にはしたくなくて。バラエティではリアルな自分を全て出せていなかったので、そこは意識しています。

知春 私はアクターズスクールに入ったのが11歳だったんですけど、それまでは兄弟の中でも地味な存在で。大人しくて控えめで、誰とも喋らないっていう感じだったんです。

RYUCHELL うちの家族ってみんなおしゃべりなんですよ(笑)。なのに知春は一人だけ本を読むような大人しいタイプで、根暗でした(笑)

知春 そんな中、自分からママに「これをやりたい!」って初めてお願いしたのがアクターズスクールだったんです。そして、アクターズスクールに入って何かを体で表現するってなった時、「本当に好きなものに出会えた!」って感じだったんですよね。そこから今に至るまで、音楽を辞めようと思ったことが正直なかったわけではないんですけど、好きだからこそ辞められなくて。実際に長く続けられていることは音楽しかないんです。音楽がなかったら自分は今、どうなっているんだろうって思うくらい、自分にとってなくてはならないものです。聴くだけの音楽ももちろん嫌いじゃないんですけど、歌っていないと自分に取り柄が何もない気がして…。歌っているから自分でいられるんじゃないかなって。これからもきっと歌い続けていくと思います。

 

知春さんが音楽を通して 伝えたいものは?

知春 自分で作詞作曲をしているんですけど、ベースになっているのはやはり実体験や自分の想いが多いですね。どちらかというとりゅうは、「ハッピーなだけじゃないんだよ」っていうことの背景など、これまでのイメージとのギャップがすごいと思うんです。でも私は、割とストレートに自分が感じたことを歌に乗せることが多いので、ラブだったり、友達への友情だったり、家族への想いだったり。大きな何かへの愛を伝えたくて、そして、誰かに共感してもらえたらいいな〜っていう想いで歌っています。

RYUCHELL 自分が生まれた時から知春は歌ったり踊ったりしていたから、人前に出ることが難しいこととは思っていなかったんです。誰でもすぐに出来ちゃうものなんじゃないかって思っていて(笑)。知春はめちゃくちゃ歌が上手いし、もちろん才能があるんだろうけど身近すぎて。お姉ちゃんだから。大人になるにつれて「知春ってすごいんだな〜」って改めて感じました(笑)

 

 

 

家族-FAMILY-

 

ぺこりんも比嘉家みたいな家族になりたいと言ってくれる(RYUCHELL)

誰よりも先に相談するほど、絶対的な存在(知春)

 

RYUCHELL 僕にとって沖縄の家族はいないのが考えられないくらい、ずっとそばにあったもの。知春と違うのは、僕は5人兄弟の末っ子で、生まれた時から賑やかなのが当たり前だったことかな。今でもラインで毎日やりとりをしていて、長い間連絡を取らないことはないくらい家族全員仲が良いんです!

知春 確かに連絡を取らない日はないよね。友達よりも連絡をとっているのは家族だし、何かあったらまず家族! もちろん旦那さんもだけど、それよりも先に沖縄の家族に意見を求めることがあるくらい「第一の絶対的な存在」です。県外に出た後は、さらに連絡をマメに入れるようになりましたね。

RYUCHELL どうでもいいことを話したり、めちゃくちゃ意見を交換しあうよね。ぺこりんもそういう関係を「羨ましいな、こんな家族っていいね」って言ってくれるし、「比嘉家みたいな家族になりたい」って言ってくれるのがすごく嬉しいです。

 

子育ては大変ですか?

RYUCHELL そうですね、やっぱり上手くいかないことばかりじゃないですか。だからこそ、頑張りすぎないようにしています。正解が分からないっていう部分でストレスを抱えちゃうことはあるけれど、やっぱり可愛いからこそ頑張れちゃう部分がたくさんある。あとは、息子と一緒に成長している感覚がすごくあって。あまり身構えず、「一緒に失敗しながら頑張っていこうね!」みたいな雰囲気作りは心がけています。結局、経験してみないとわからないことばかりなので、やってみて失敗したら相談していくということが大事かなって思います。一人で抱えすぎちゃうと大変だから。

知春 私は今、結婚して3年くらいなんですけど、旦那さんもすごく忙しいうえに出張も多い人で。子どももまだいない分、新鮮に結婚生活3年目を迎えた感じです。忙しいけれど時間が合うときは一緒に出かけたり、基本的には家が好きなので、ご飯の時間を合わせて一緒に食べたり、そんな何気無い時間が好きです。

RYUCHELL お互い本当に忙しいのに、知春たちはラブラブだなって思います。

 

 

沖縄-OKINAWA-

 

心が洗われるし、自分に戻れる 気がする(RYUCHELL)

里帰りをする度に、改めて良さに気づいていく(知春)

 

RYUCHELL 今回、沖縄に帰って来て改めて思ったんですけど、「やっぱり好きだな〜」の一言につきます。お母さんに「沖縄良い!最高〜!」って言ったら、「今は東京にいるからそう思うんじゃない」って言われたけど(笑)。沖縄に住んでいたときは、確かに東京に行きたいっていう感覚の方がものすごく強くて。でもやっぱり、離れてみて気付く魅力ってすごくあります。心が洗われるっていうか。もちろん東京にはキラキラ楽しいことや刺激もいっぱいあるし、すごく充実していて自分を高められているんだけど、なんだろう、やっぱり沖縄に帰ると心が洗われる。自分に戻れる感じがします。

知春 住んでいるときはそれが当たり前で、その環境の良さに気付かなかったことが多くて。でも、、県外に住んでみて、「沖縄が地元ってすごい羨ましいことなんだよ」って周りから言われると改めて、みんなそういう風に思ってくれてるんだな〜って。里帰りをする度に、改めて良さを気付くことも多いですね。素直に「ありがとう」って思える。

 

戻る場所があるっていいな〜 って、すごく思います。

RYUCHELL それはすごく思います。今、息子が大きくなっていくにつれて、両親どちらも地方出身者(沖縄と大阪)なんですけど、東京で一から育つリンクってどういう感じなんだろうって思います。今は仕事もあるし、自然とそうなっているけれど、僕たちは沖縄でしかできない経験をしてきて、沖縄で生きてきて、沖縄にいたからこそ東京に魅力を感じて、すべて良かったと思います。でもリンクは東京から始まって、どういう未来を歩んでいくんだろうと、自分とは違うからそれをすごく考えたりはしますね。沖縄が良すぎたから。たまに沖縄に帰って育てようかなって思う瞬間もあります。

知春 私も沖縄に戻りたいって思うこともあるけどまだ予定はないかな。 でもいずれそんな日が来てもいいかなって思っています。福岡も魅力的だけど、やっぱり沖縄には特別な思いがあります。

 

 

About RYUCHELL ---RYUCHELLのこと。---

 

Q今のマイブームは?

息子の写真を家族間で共有できる、「みてね」っていうアプリにハマっています。今回みたいに、沖縄に帰って心が洗われたな〜って思っても、すぐ3分後にはぺこりんとリンクに会いたくなるので写真を見て癒されています。ぺこりんもそれを分かってくれているから、たくさん写真をアップしてくれています。

Qこれからどうなっていきたい?

今年は歌のお仕事を頑張って、アーティストとしての「RYUCHELL」を皆さんに知ってもらえる年になったらいいな〜って思っています。6月2日(日)に沖縄でもライブをさせてもらいますよ! プライベートではぺこりんを守りながら、パパとしても頑張っていきたいです!

QRYUCHELLとして今後の活動は?

やっぱりバラエティのりゅうちぇるの印象が今でも根強いから、正直「歌は別に興味ない。バラエティのりゅうちぇるでいい」っていう声はいっぱいあるんですよね。そういう意味では、また初心に戻って頑張らないといけないな〜って思っています。

 

 

 

be-o読者の皆さんへ

沖縄で活躍している女性たちには、色々と大変なことがあるかもしれません。

そんな中でも、楽しいことがあったり

沖縄っていう土地で生きてて良かったって思える日もきっとあると思うんです。

そんないろんな毎日がある中、僕が歌で届けたいのは

自分を大切にする、 自分を愛してあげる

っていうことなんです。

自分を輝かせることに費やす時間は

無駄ではないので

ぜひそうやって自分を守ってあげてください。

子どもがいても、どんな環境であろうと、

自分をしっかり守って 愛してあげること

大切にして欲しいなって思います。

 

 

   INFOMATION!   

RYUCHELL出演決定!

6.2 sun   会場:波の上うみそら公園緑地帯(沖縄県那覇市辻3-3-1)

沖縄の海風を 感じながら、 多様なジャンルの 音楽を楽しめる。

 

SUPER  CANDY  BOY 

TYCT-60135 ¥2,000(TAX IN)

※32Pブックレット付き トールサイズデジパック仕様   新曲3曲を含む全7曲入り。 

 

 

 

 

ディレクション&デザイン/島袋 恭子 撮影/長嶺 牧子 ヘア&メイク/山根 やえ、太田 泉 協力/宜野湾港マリーナ、american depot 

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