カラダを芯から考える　シンプルケアPlus1：vol.11 台風シーズン到来！体の不調と低気圧

2019.08.25

頭痛にカフェイン？

　毎日暑い沖縄は、本格的に台風シーズン到来！台風時に頭が痛くなる人、結構多いのではないでしょうか。台風の正体はズバリ「低気圧のかたまり」です。上空は気圧が低いのですが、飛行機に乗っている時などにお菓子の袋がパンパンに膨らんだ経験はありませんか。人もそれと同じで気圧が低くなると血管が膨らみ、この膨らんだ血管が神経を圧迫して頭痛の原因になっているのです（気圧性頭痛）。人間は多少の環境の変化には対応できるようになっていますが、台風など急激な気圧の変化があると症状が強く出る人も。そんな時には血管収縮作用のあるカフェインを含むコーヒーやお茶を飲んだり、アイスノンなどの冷却材で血管を冷やしたりしてみましょう。

　一方、漢方医学の視点では、台風時の頭痛は湿度の上昇により体の表面から余分な水分を排出できず、体内に水分が溜まることで引き起こされるとも考えられています。適度な水分は健康を維持するために必要不可欠ですが、過剰な水分は「水毒」となり、頭痛だけでなくめまいや食欲不振、むくみなどを引き起こします。「水毒」による体調不良では余分な水分を外に出すことが大切なので、利尿作用のあるスイカや冬瓜、小豆、キノコ類を積極的に摂りましょう。また入浴は体に水圧をかけることができ、さらに発汗することで余分な水分を排出できるので、「気圧性頭痛」「水毒」どちらのタイプの不調にもオススメです！